聞き上手メソッド|人気者の会話術

男女に限らず、聞き上手はモテる、とよく言われます。
実際、話し上手の人間に比べ、聞き上手のほうが、恋愛において有利な場合が多いです。

これは男女間だけの問題ではなく、同性同士の関係にも同じことが言えるので、より良い人間関係をスムーズに構築したければ、自分の主張を言う前に、まず相手の主張を聞く心構えが重要です。

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何故、聞き上手は人気があるのか?

聞き上手タイプに人気が集まる理由は、言うまでもなく、一緒に話していて気持ちがいいからでしょう。

話し上手の人は、言い換えれば、口のうまい人、です。
確かにその話は面白いが、いつの間にかその口車に乗せられてしまうのでは?といった警戒心も同時に抱いてしまうものです。

つまり、たまに会う友達としてはいいが、親しい間柄になるのは、警戒心の強い人にとって、少しためらわれる、と言えるのです。

逆に、聞き上手タイプにはそういった心配がないため、一緒にいてリラックスできる。
ただし、本当は、聞き上手になるためには、これもある種のコツが必要で、誰にでもできるというものではなく、人心把握術に優れている、という点では、同じように気の置けない相手なのですが、そういったイメージを他人に抱かせないのが、聞き上手タイプの強みと言えるでしょう。

聞き上手であるとはどういうことか?

相手の言っていることを無言でただ聞き続けるだけなら、誰にでもできます。というより単に無口なだけで、決して一緒にいて楽しい気分になったりはしません。

では、聞き上手である、ということは具体的にはどういうことなのでしょうか。

聞き上手になるための会話術を聞き上手メソッドとここでは名づけますが、聞き上手メソッドの肝はたった一つのキーワードに集約されます。

それは共感というキーワードです。

聞き上手メソッドは、繰り返しますが、単に相手の話を黙って聞き続けるだけのものではありません。
相手に「この人と話していると、なんだか楽しい」と思わせる会話術のことです。

では、人間、どんな人と会話している時が一番楽しいでしょうか。

おそらく、友達や恋人など、気の合う人間と話している時ではないでしょか。

つまり、聞き上手メソッドとは「まるで、気心の知れた相手と話しているよう」と相手に思わせる話術である、とも言い換えることができます。

気の合う人。
価値観の合う人。

そういう人と話している時に必ず起こるのが共感という心理現象です。

つまり、聞き上手の人は、話し相手に共感を匂わせるような受け答えをすることで「まるで気心の知れた友人と話しているよう」だと相手に思わせているのです。

共感とは何か?

では共感とは何か?

書いて字のごとく、相手の喜びや悲しみといった感情を共有してあげることです。

人間うれしいことがあれば、他人に話したくなります。
悲しいことがあっても、誰かにそれを口にせずにはいられません。

つまり、人間とは自分の感情を誰かに共有して欲しいという欲求を内包している生き物であると言えます。

その欲求を満たしてやることで「あ、この人と話しているとなんか気分がいい」となり、つまり「この人は聞き上手である」という評価へと繋がるわけです。

聞き上手メソッド具体例

具体例を挙げていきます。

聞き上手メソッドは以下の3つの約束事から成り立っている、と言っても過言ではありません。

  1. 共感を示す
  2. わからないことは聞く
  3. 自分の意見もはさむ

1の共感を示す必要性について、前述したとおりですが、実は多くの人が共感の意味をはき違えています。

例えば以下のような会話例があったとします。

「俺、A先生、嫌いなんだ」
「うん。私も嫌い」

これは共感ではなく、同意といいます。
同意は、共感のより延長線上にあるように見えて、全く意味のことなるものです。

もし、上記のような会話が友達同士の間で発生したなら、その後はA先生の悪口大会になってしまいます。
人間誰しも、他人の悪口を言うことはありますが、実際、あまり後味のいいものではありません。
悪口を言う=悪いこと、という認識があるからです。

この場合、同意するということは、一緒になって悪いことをすることであり、結果、共犯関係になってしまいます。
これでは会話後、互いに気持ちがよくなるはずがありません。

では共感を示すとはどういうことか。
気持ちの良くなる会話術とはなんなのか。

同意と実際どう違うのか。
具体例を挙げてみます。

「俺、A先生、嫌いなんだ」
「ああ。わかるわかる。嫌なところあるよね」

違いがわかりますか?
この例では、あなたは次のように言葉を付け加えることが可能です。

「ああ。わかるわかる。嫌なところあるよね。でも良いところもあるみたいだよ」

これが共感です。
これだと、会話後、決して後味の悪さを互いに感じることはありません。

友達がA先生の悪口を言う。
それに同意するということ、つまり一緒になって悪口を言うことは、共犯者になるのと同じです。
後味の悪さはぬぐえません。

が、共感は違います。
まるで悩み相談室の先生のように感じませんか?

決して、友達の悪口を言うという行為を非難しているわけでもありません。
相手の悪意=負の感情を受け止め、理解(共感)を示しています。
そして大らかな感情で、その負の感情を包み込むように浄化しています。

そうすることで、相手は自分の負の感情を掃き出し、すっきりすることができた上に、後味の悪さに悩まされることもなく、会話後、気持ちのいい、すがすがしい気分になれます。

相手が喜びなどの感情をぶつけてきたときも同じです。

「俺、A先生が好き」
「私も」

この場合、同意でも、後味の悪いものになりません。
が、同意ばかりしていると、単なるおべんちゃらに聞こえます。

「俺、Aが好き」
「私も」
「俺、Bも好きかな」
「私も」
「実はCも好きなんだ」
「私も」

ロボットのようです(笑)。

共感とは次のようにします。

「俺、Aが好き」
「ああ。わかるわかる。いいとこあるよね」
「俺、Bも好きかな」
「ああ。なんとなくわかる。気があいそうだよね」
「実はCも好きなんだ」
「ああ。それもわかる。私も好きだから」

こういうと、取りあえず「わかるわかる」と言っておけばいいのか、って思うかもしれませんが、勿論、そうではありません。
その後のフォローが大事。
つまり、何故、相手がそんなことを言ったのか、を理解していないと、共感はできません(当たり前ですが)。

そういう意味では、聞き上手メソッドは、本当は非常に高度な心理学の知識が必要な会話テクニックと言えます。

しかし、前述した3つの約束事を守っていると、心理カウンセラーのようにうまくはいかなくても、それに近い存在になることはできます。

  1. 共感しようと心掛ける
  2. わからなければ聞く
  3. たまに自分の意見もはさむ

先ほどの例を少し変更して説明します。

相手「俺、Aが好き」
あなた「ああ。わかるわかる。いいとこあるよね」
相手「俺、Bも好きかな」
あなた「どのあたりが?」
相手「意外と優しいとこあんだよ」
あなた「へえ。そうなんだ」
相手「実はCも好きなんだ」
あなた「ええ?私はあんまりかな」

何故相手がBのことが好きなのかがわからなければ、素直に聞くことが大事です。
聞かなければ、理解できないし、当然、共感できないからです。
無理やり共感しているふりをすることもできますが、所詮はふりです。いつかはばれます。

また、時折、自分の意見を言うことも大事です。
相手の話を真剣に聞き、かつ正直に返答している印象を相手に与えることができるからです。

じゃあ、全く、相手の話に共感できない場合はどうするか。
答えは簡単で、質問しまくることになります(笑)。

そして質問しまくることで、話が途切れることなく、会話が盛り上がります。そして、いつか、相手のことも理解できるようになります。

また、相手も自分の主義主張をありったけぶちまけることができるので、なんだか、すっきりした気分になります。

勿論、質問ばかりで相手のことを理解しよう、共感しようとしなければ、いずれうざがられる時が来るわけですが、それはそれで仕方がありません。共感できない相手とは、一生共感できない場合がほとんどだからです。

そういう意味では、聞き上手の人、というのはいろんな相手を理解しようとする優しさ、様々な意見を、余計な偏見をはさまずニュートラルな立場で受け入れることのできる器の大きさ、そして人間心理に関する深い洞察力を併せ持った人と言えるのかもしれません。

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