好きの反対は無関心。嫌いの反対は?

よく好きの反対は無関心である、とよく言われます。
これは昨日まで大嫌いだった相手を、ある日突然好きになる、という体験をしたことがある人が多いからなのでしょう。

が、やはり筆者に言わせれば、文字通り、好きの反対は嫌いであり、嫌いの反対は好き、なのではないでしょうか。

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昨日まで嫌いだった相手を好きになる心理

例えば、昨日まで性格の悪い奴だと思っていた相手が、誰かに親切にしているのを見ると、人間戸惑うものです。

相手は嫌な奴。親切な行為などするはずがない。
しかし、親切にしているところをこの目で見たという現実。

認識と現実の狭間に捉われ、悩み、人は、その苦しみから逃れようと、自分にとって都合の良い新しい解釈を得ようとする。

そうだ。あいつはいい奴だったんだ。今までの自分の解釈が間違っていたんだ。

例えば、こんなふうになりやすいです。

まるで振り子が極端から極端に振れるように、人間の心も振れやすい。

こういった人間のもつ心理効果をギャップ効果と呼びます。
よく恋愛関係の話題で登場しますので、ご存じの方は多いのではないでしょうか。

ギャップ効果の本質

強面の不良が、野良犬に餌をあげているのを見たら?

なんとなく、その不良に対する見方が大きく変わり、「実はいい人だったんだ」と必要以上に評価が上昇してしまいがち。

逆に、真面目そうで、人の害になるようなことを決してしなさそうな優しそうな人が、たまたま誰かの陰口を言っているのを聞いてしまったら?

やはり、それまでの印象が180度変わり「実はあいつって、性格悪いんじゃ」などと、これもまた、必要以上に好感度が下がってしまったりします。

不良の場合も、真面目な男の場合にも言えることですが、野良犬に餌をやったり、誰かの悪口をいったり、といった行為は、人間なら、その時の気分次第で、誰が行っても不思議はない行為です。

にも、関わらず「そういうことをやりそうにない印象の人間」が、それをやると、その人間に対する見方が180度変わってしまう。これがギャップ効果の恐ろしいところでもあります。

  1. 人間は自分にとって都合のいい解釈をする生き物である
  2. 人間の心は振り子のように極端から極端へと振れるものである

こういったギャップ効果の本質を理解していると、好きと嫌いの話が、非常に分かりやすくなります。

  1. 好きな人。それまで素敵な人だと思っていた相手にフラれる→なんかムカつく!
  2. 昨日まで嫌いだった人に告白された→意外といい奴なのかも!

上記の例はいずれもギャップ効果によるものです。
2の例は好意の返報性という心理効果も合わさって、よく起こりやすい心理変化ですね。

愛が憎しみへと一瞬で変わるように、憎しみもまた、一瞬で愛へと変わる。

好きの反対は間違いなく嫌いであり、その逆も然り。
人の心は極端から極端へと変わりやすい性質があるため、そういったことは、実際よく起きるのです。

しかし、人間は、自分の心がそういったあやふやで、不確かなものであることを認めたくない生き物でもあります。

だから、そういった自分の心のいい加減さをごまかしたい人間は口にする。
好きの反対は嫌いではなく無関心である、と。

確かに、関心のない相手を好きになることは一生ないでしょうから、「好きの反対は無関心」というのも、あながち間違ってるとは言えませんが、やはり好きの反対は嫌いなのです。

ただ、あまりにもそういった心境の変化が容易かつ頻繁に起こるため、どうしても表裏一体のものとして思えてしまうのでしょう。

「嫌い→好き」のギャップ効果は、どんどん発生してくれていいですが、逆の「好き→嫌い」の心境の変化だけは、できれば勘弁して欲しいものですね。

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